ウニの磯焼け対策:「移植」から「環境修復」へ

🐚ひとことで言うと:ウニが海藻を食べすぎるのは、ウニが悪いんじゃなくて海藻がちゃんと育たない海が原因。鉄分を届けると海藻が元気になってバランスが戻るよ。

磯焼けの主因として長年ウニの食害が挙げられてきた。しかし近年の研究では、鉄分欠乏による海藻の生育不全がウニを暴食状態に追い込んでいるという見方が主流になりつつある。

BCMが20年以上の研究開発を経て確立したフルボ酸鉄徐放ブロック技術は、この根本原因にアプローチする。NEDOプロジェクト(予算2億1,400万円)では6地点・14海域で実証を行い、78.6%の成功率で藻場回復を確認した。

  • ウニ除去単体では根本解決にならない
  • 鉄分補給→海藻回復→食害収束のサイクルが重要
  • 伊豆大島で7ヶ月での海中林形成を実証

ウニ密度管理の定量的アプローチ

ムラサキウニの臨界密度は5個体/m²(環境省ガイドライン、2023年改訂)。これを超えると藻場再生が不可能になる。「中間育成→移植」で痩せウニを商品ウニへ転換する方法は、北海道根室地区で1haあたり年間2.4t(湿重)のウニ回収と昆布場再生を同時達成した。

  • Phycaの管理目標:均衡密度0.5〜1個体/m²
  • 高級ウニ市場価格:3,000〜8,000円/kg(殻むき品)——漁業者への付加価値還元が継続管理のインセンティブに
  • 水中ドローン定期サーベイ(3ヶ月毎)→データ解析→駆除・移植判断のPDCAサイクルを漁協と共同構築
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