ブルーカーボンとは何か――海が蓄える炭素の力

🌏ひとことで言うと:海の植物がCO₂を吸って貯めることをブルーカーボンと言うよ。森の木より効率よく炭素を貯められて、何千年も海の底にしまっておけるんだ。

ブルーカーボンとは、海洋生態系が吸収・貯留する炭素のことです。2009年に国連環境計画(UNEP)が提唱した概念で、森林などの陸域生態系が吸収する「グリーンカーボン」に対比して名付けられました。

主なブルーカーボン生態系には、マングローブ・塩性湿地・海草藻場(アマモ場)・大型藻場(コンブ場)が含まれます。これらは単位面積あたりの炭素吸収速度が熱帯雨林を大幅に上回るケースもあり、効率的な気候変動緩和策として国際的に注目されています。

グリーンカーボンとの最大の違いは長期貯留性です。海洋堆積物に取り込まれた炭素は、数百〜数千年にわたって大気中への再放出が抑制されます。また、海洋生態系の保全は炭素吸収だけでなく、水産資源の維持・沿岸防護・生物多様性保全など多面的な生態系サービスをもたらします。

日本は四方を海に囲まれており、ブルーカーボン生態系の保全と再生は国内の気候目標達成において戦略的な意義を持ちます。

ブルーカーボンの炭素固定メカニズムと定量評価

海洋生態系による炭素固定は陸上森林と根本的に異なる。藻場では光合成による純一次生産(NPP)で有機炭素が嫌気性堆積物に封じ込められることで長期固定が実現する。アマモ場の炭素固定速度は平均138 gC/m²/年、コンブ目藻場では250〜600 gC/m²/年に達し(Krause-Jensen & Duarte, Nature Geoscience, 2016)、熱帯雨林(約200 gC/m²/年)に匹敵する。

  • 日本のブルーカーボン潜在量:沿岸藻場・干潟合計で年間約47万t-CO₂相当(環境省、2023年推計)
  • 固定炭素の残留半減期:嫌気性堆積物中で1,000年超(Macreadie et al., Nature Communications, 2019)
  • PhycaはJFE岩美事業(3.6ha)でJ-Blueクレジット認証を取得・JSCE環境賞受賞

Phycaは造成藻場の炭素フラックスを水中PARセンサー+底質コアサンプリングで継続モニタリングし、第三者認証に耐える計測体制を構築している。

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