Jブルークレジットとは何か――日本の海洋炭素市場の仕組み

📜ひとことで言うと:海の森を育ててCO₂を減らすと、その分がポイントみたいに売れる仕組み。これがJブルークレジット。普通の森のクレジットより9倍も高い値段がつくよ。

Jブルークレジットは、ブルーカーボン生態系(藻場・干潟・マングローブ等)の保全・再生によって生まれる炭素吸収量を認証し、クレジットとして売買できる制度です。一般社団法人ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が2020年に創設しました。

仕組みはシンプルです。藻場の造成・保全を行った事業者がJBEに申請し、第三者機関による審査を経て吸収量が認証されます。1クレジット=CO₂換算1トンが基本単位で、認証されたクレジットは企業のカーボンオフセットやサステナビリティ報告に活用できます。

取引価格は案件によって異なりますが、現状は1万〜数万円/トン程度で推移しています。国内企業のESG需要の高まりを背景に、クレジット購入を希望する企業が増加傾向にあります。

2023年に開始した国のGX-ETS(排出量取引制度)との連携も検討されており、Jブルークレジットは今後の国内カーボン市場において重要な位置を占めると見られています。藻場1ヘクタールあたりの年間吸収量は種類によって異なりますが、概ね数トンCO₂相当と試算されています。

Jブルークレジットの算定方法論と市場構造

Jブルークレジットの算定は方法論書に基づく。藻場の炭素蓄積量ΔCは以下の式で算出される:

ΔC = (ΔCSOC + ΔCbiomass) × 44/12

ΔCSOCは土壌有機炭素変化量、ΔCbiomassは藻体バイオマス炭素変化量。係数44/12はCをCO₂換算する分子量比。2022年時点の国内認証量は3,733 t-CO₂、市場価格は7〜8万円/t-CO₂で通常Jクレジットの約9倍。

  • 需給ギャップ:国内需要推計は年間30万t-CO₂以上、供給は約0.1%未満
  • 国際比較:VCS(Verra)認証ブルーカーボンは$15–50/t、Jブルーは国内プレミアム付き
  • Phycaは鉄鋼スラグ由来藻場造成をブルーカーボンとして計上する追加方法論の整備を推進中
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